毎月分配型の投資信託の購入には注意!
銀行や証券会社に必ず勧められる
毎月分配型の投資信託は、どこの銀行や証券会社の窓口でも勧めてくる投資商品です。
毎月分配金が振り込まれるため、一見お得なように見えます…が、全くお得ではありません。
毎月お金が入ってくるが、資産は減っていくことにより、損する可能性が高いため注意しましょう。
銀行や証券会社の窓口では、必ず勧められますので購入する際には注意しましょう。
そのほとんどが購入者だけが損をする投資商品です。
毎月分配という謳い文句に乗らないように!
先日、ゆうちょ銀行で養老保険を解約しました。
解約手続きの待ち時間に、投資信託のパンフレットが目に入りました。
「家族や子供のために投資信託を購入して、資産を増やしましょう!」という感じで、いくつかの投資信託のパンフレットが置いてありました。
暇だったので、どんな商品が置いてあるのか期待せずに見てみました。
その結果、パンフレット商品の全てが「毎月分配金が貰えるのでお得です!」という謳い文句の投資信託でした。
ここで、「毎月お金が入ってくるならお得じゃん!給料が上がったようなのもだ!」と思った方…注意が必要です!
毎月分配型の投資信託が損しやすい理由
投資信託は毎月必ず利益が出るものではありません。
利益の出る月もあれば、利益の出ない月もあります。
利益の出た月であれば、その利益を投資信託の購入者に分配するのは特に問題ありません。
問題があるのは、利益が出ていない、あるいは損をしている月でも分配金が出る仕組みです!
分配するはずの利益が無いのに、どうやって分配金を出しているのでしょうか。
それは簡単に言えば、元本から投資信託の購入者に分配金を支払っているのです。
例えば毎月100円の分配金が出る10,000円の投資信託を購入したとします。
1ヶ月後に10,100円になったため、100円が分配金として支払われました。
100円の分配金が支払われたため、購入した投資信託の価値が10,000円になります。
これは問題ありません。
しかし、翌月に評価額が下がって、9,900円になりました。
利益が出るどころか元本割れしていますから、分配する利益など、本来どこにもありません。
しかし、毎月分配型の投資信託の場合は100円の分配金が出るのです。
そして、100円の分配金が支払われたことにより、評価額が9,800円になります。
そう、利益が出ていなくても元本を取り崩して分配金を支払うのです。
これにより、投資元本はどんどん減っていきます。
加えて、利益が出ていなくても毎月の運用管理手数料は投資信託の購入者が負担しなくてはなりません。
運用成績が悪くても、元本を取り崩して分配金を支払うので、銀行や証券会社は全く痛みません。
それどころか、適当な運用をしても手数料で儲けることが出来ます。
銀行や証券会社は、良い運用成績を出すために頑張る必要は無いということですね。
まとめ
- 毎月分配型の投資信託は資産形成には向かない
- 運用利益が出ていないのに配当金を支払えるのは、元本を取り崩しているから
- 運用利益を出さなくても銀行や証券会社は手数料で儲けられる(損をするのは購入者だけ)
- 銀行や証券会社が勧めてくる投資商品は、ほとんどが毎月分配型の投資商品であるため注意が必要
銀行や証券会社にフォーカスした記事も書こうかな。