突然の招集命令
ことの発端は、うちの母上様の鷺…鶴の一声。
「家を建ててから数年経つけど、今年も花壇作れないわねぇー」
どうやら家を建てた後に、花壇を作る計画になっていたようです。(ちなみに、家を建ててから5年以上経っております)
それを聞いた父がプレッシャーを感じて、花壇を作るためのブロック等を用意。
そして…その結果、我々(子供達)が招集されることとなった…。
計画ミス?設計ミス?
花壇造りのイメージ
造る花壇は、幅4m×奥行3mで計画していたたようです。
皆さん、花壇を造るってどんなイメージですか?
なんとなくですが、コンクリートブロックやレンガを地面に置いたり、埋めたりして囲いを造った後に、その中に肥料と土を混ぜて入れてあげる。
そんなイメージですよね。
(世間一般のイメージは、そんなところだと思いたい)
今回はまさにその通りに造りましたが、造るイメージが思っていたのと何か違う…。
花壇の高さ
まず最初に、花壇の高さってどのくらいを思い浮かべますか?
コンクリートブロックで例えるならば、何段分くらでしょうか?
個人的にコンクリートブロック1段くらいかなー、なんて思っています。
…いえ、思っていました。
まさか、コンクリートブロックを3段も重ねようなんて思わないですよねー。
花壇に入る時に、跨ぐのだろうか(笑)
そんなに足が長いフリをしなくてもいいですよ、母上様。
運搬する土の量
コンクリートブロック3段重ねと聞いて、ピンとくる方もいると思います。
この花壇は、幅4m×奥行3mなんですよね…コンクリートブロック3段重ねという暴挙により、高さが約0.6mあります。
はい、花壇に投入する土の量は約7.2m3です。
1m×1m×1mの土の塊7個分です。
そして、理系の方なら、さらに驚愕しているでしょう。
土の比重って確か1.4くらいあるんですよね。
作業前日に雨が降っていたので、比重はさらに大きくなるでしょう。
つまり、約10トン以上の土を運搬しなければなりません。
「外は寒いー」とか言ってる場合ではありません、母上様。
花壇の高さを変更できる?
いやいや、さすがに10トンの土を人力で運ぶのは無理でしょう(笑)
いうことで、花壇の体積を減らしたい我々子供達。
我々「配置したコンクリートブロックを取って、高さを低くしよう!それなら運ぶ土の量が激減する!」
父「ブロックの中に鉄筋入れて、コンクリート流し込んであるでー」
子供達「………(絶望)」
高さは変えられない!
作業開始
仕方がないので人力で運ぶことになりました。
スコップで土を掘っては農作業用の運搬機に積み込む。
人力で。
そして、運搬した土をスコップで花壇の中に入れる。
人力で。
その繰り返し。ひたすら土を積んでは運びました。
人力で。
その姿は、まさに強制労働施設で働かされていたカイジのようです。(キンキンに冷えてやがるビールでも飲みたいですね)
それだけではなく、道路に面している畑から土を取っていたため、通りすがりの自動車がスピードを緩めて好奇の目を向けてくるという、晒し者になっていました。
とても1日で終わる仕事量ではなく、1日で運べたのは5回でした。(午後から始めたんだけどね)
後から聞いた話、土を買っても7,000円/トンくらいらしいのですが、10トンで70,000円と考えると、コストパフォーマンスはいいのか…?
いや、そんなことより少しは手伝ってください、母上様。
強制労働解放の鐘の音
前日に終わらなかった土の運搬を次の日も行いました。
強制労働2日目です。
朝から始めて、昨日と同じ5回も運搬しました。
前日に引き続き計10回の運搬で「なんとか足りそう?」というところで、お昼の鐘の音が。
よくもまぁ、こんなにも人力で運んだものです。
後は花壇手前のブロックを積んで、コンクリートで固めれば終了だったのですが、流石に腕が痛いことこの上ないので、今日はここまでということに。(残りのコンクリートブロックは、後日、父が1人で積み上げました)
無事、強制労働から解放されました。
2日後に筋肉痛になったよ!
(完全な運動不足 笑)