FIREと老後についての考え
Financial Independence, Retire Early
世の中は絶賛クリスマス中ですが、今日はFIREを目指している私の現在の状況とFIRE後までの想定ついて記しておこうと思います。
個人的なメモのようなものですが、この記事が誰かの参考になれば幸いです。
(FIREを目指している年の差一回りの夫婦なんて、日本にそういないと思いますが 笑)
以前、FIREを目指すきっかけについては書いていましたが、具体的な手法については触れていませんでした。
ということで、FIRE達成の方法と考慮していることを書いていきたいと思います。
考慮しなければならないことは、意外と沢山あるんです(泣)
20年後にこれを見て、自分がどう思うのか複雑ですね(笑)
(20年後に「FIRE」というタイトルの記事を書きたい)
現状(生活状況)
- 私33歳
- 妻45歳くらい(鯖読み 笑)
- 2人暮らし
- 共働き(今のところは安定した収入)
- 給与所得のみ
- 子供無し
- 自動車 2台保有(2021年に1台に減)
家無しマイホーム無し- ローン無し
- 預貯金無し(生活防衛資金を除く)
FIRE達成までの道筋
FIRE目標の設定
- 私が53歳になるまで(20年間)
- 夫婦合計8,000万円の資産を形成
- 可能そうなら妻は60歳で退職
- FIRE後は月20万円の資産所得
- 仕事辞める(笑)
FIRE達成の具体的方法
投資元本
20年で8,000万円の資産を形成するには、毎月約20万円を投資しなくてはなりません。
これについては、なかなか厳しいところです。
未だ副業が解禁されていない職場なので、早く副業を容認する社会になって欲しいですね。(ANAのように…)
ということで、出来ることは節約のみになります。
まず、これまでに通信費と保険契約を見直しました。さらに来年には2台保有している車を1台にする予定です。
これでギリギリ投資資金を捻出出来るかどうか…。
他の収入源を作りたい今日この頃…。
ちなみに、妻は退職金を取り崩すことで20年間積み立てることが可能です。
投資信託による資産形成(現在)
今のところ、私が資産増やす方法は投資しかありません(泣)
そのため、資産形成スピードはかなり遅くなります。
現在は投資信託を購入していますが、その投資先は以下になります。
- 米国株式インデックス
- 先進国株式インデックス
- 全世界株式インデックス
これについては、それぞれの相関係数が高く、全く分散投資になっていないことは承知の上です。
分散効果が無いのにも関わらず、このようにしているのには理由があります。
前提として、50代でのFIREとなると残り20年程しか時間がありません。
そのため、若いうちに取れるリスクを取ることで、期待リターンを高めたいと思っています。
よって、今は債券を組み入れることは考えていません。(将来は少し変えると思いますかが…)
ではまず、米国株式インデックスについてですが、過去のデータからは、株式の中でも米国は右肩上がりの成長期間が多いため、高いリターンを期待して米国に投資しようと考えました。
なお、投資先はS&P500(つみたてNISA)とNASDAQ100(特定口座)になります。
NASDAQ100はボラティリティが高いですが、量子コンピュータやブロックチェーン、クラウド、AIなど、今後もテクノロジー関係のイノベーションが起きることを期待しているため投資しています。
しかし、10年後も今の比率のまま投資しているかは分かりません。NASDAQ100が伸び続けるのであれば、逆に全世界株式に置き換えていくかもしれません。(臆病なので…)
そして次に、妻についてですが、「先進国がいい!」とのことなので、妻は先進国株式インデックスに投資しています(笑)
個人的には全世界株式インデックスの方が好ましいと思っているのですが、自分が信じられる投資先に投資しておかないと、将来狼狽売りしてしまうかもしれないため、暴落時のメンタル面を考慮して妻の意見を尊重しています。
そして最後に全世界株式インデックスに投資をしている理由ですが、最も無難に右肩上がりで成長する自信があるためです。
最も高いリターンを期待できそうなのは米国かなと思っているのですが、確実ではありません。もし、米国が衰退すればリターンが低くなります。
米国に投資していて将来ガッカリした際に、「でも、全世界株式の方は少しはプラスになった」と思えるようにしておきたいという理由で全世界株式インデックスへも投資しています。
(相関係数が高いことは分かっているのですが、メンタル的に安心材料が欲しいだけです 笑)
まぁ、つまり…8割以上を米国に投資していることになるんですけどね(笑)
ちなみに、投資比率は大体1/3ずつくらいにしています。(このあたりは適当 笑)
iDeCoによる資産形成(予定)
2021年からiDeCoで個人年金を積み立てる予定です。
しかし、うちの会社は毎月12,000円しか積み立てられません。(会社によって違う)
よって、私は今から20年間で288万円積み立てられます。妻は退職までで約200万円ですね。
私が53歳になるまで利回り3%で運用すると、それぞれ400万円と250万円になります。
今は全世界株式100%で運用する予定ですが、iDeCoは出口戦略が難しいため、将来的には債券を含めていく予定です。
また、iDeCoでの運用期間は受け取り時の状況に応じて延長する予定です。
正直、iDeCoにはそれほど期待していません(笑)
iDeCoは本当に難しいっ!
高配当ETFによる資産保全(将来)
将来的にはある程度資産形成が出来たら、資産保全に移行しようと思っています。(資産保全という表現は正しくないかもしれませんが)
投資信託でFIREした場合、毎年資産を取り崩すことになります。
もちろん、普段は資産を4%ルールで取り崩し、暴落時には預金を使って生活することで資産が減らない可能性が高いです。
しかし、今まで20年間かけて積み上げてきた資産を抵抗なく取り崩すことが出来るのか分かりません。
そこで、FIRE達成まで残り5年くらいになったら、投資信託の一部を高配当ETFに置き換えていくことも考えています。
高配当ETFであれば暴落時でも比較的安定した配当収入を得られ、資産売却の必要もありません。FIRE後の暴落時の心配が大幅に減ります。
どの程度置き換えるかは、その時の資産と所得に応じて変えるつもりです。
しかし、ETFは個別株のような売買が必要となるため、投資信託よりも高い投資スキルが必要です。
そこで、現在は値動きに慣れるために個別株にもほんの少しだけ投資しています。個別株の投資先は米国です。これには為替についての経験を積む意味もあります。
その他考慮事項
住居について(賃貸を選択)
今のところマイホームの購入予定はありません。
理由としては、私の場合はマイホームを持つデメリットが大きいためです。
3,000万円でマイホームを購入出来たとして、最低40年は住むことになるでしょう。
その40年間住む場合にかかるマイホームの維持管理費用を考えました。
水回りや家全体のリフォームを何回か行えば当然お金はかかります。その他、保険や固定資産税もかかります。
水回りだけでも15年もすれば劣化が目立ち始めるでしょう。その外、部屋の内装、外壁の塗装などもかかると想定しました。
40年間マイホームを維持するのに合計1,500万円くらいは必要かなと思っています。インフレを考慮すると、もっとかかると思いますが…。
仮にマイホームの購入費3,000万円+維持費1,500万円の合計4,500万円が40年間でかかる費用とします。
- 4,500万円÷40年÷12ヶ月=9.3万円/月
つまり、3,000万円をローンも組まずに一括で支払い、地震や台風、火事の被害が無かったとしても毎月9万円以上かかる計算ということですね。地震や台風の災害に遭えば、その金額はさらに上がります。
私の住んでいる地域は田舎なので、9万円も出すなら、そこそこ良い場所に住めます。
賃貸なら将来収入が減っても、賃料の安い物件に住めば良いだけです。
しかも、人口減少&少子高齢化の時代が続きます。空き家が増えるのに借り手は減りますので、借り手が有利な時代になる可能性も高いです。
さらに日本の場合には、3,000万円で購入した新築物件を次の日に査定してもらっても、3,000万円から大幅に下がった額で査定されます
つまり、もともと低い資産価値しかない物件を高値で売っているということですね。これが私は嫌です。(賃貸契約もゴミみたいな契約内容ですが 笑)
また、ご近所トラブルを考慮すると、賃貸の場合には引っ越すだけで良いので、マイホーム購入よりも有利ですね。
以上の理由から、賃貸物件に住むことを選択しています。
自動車の購入について
私の住んでいる田舎は、車が必須です。
田舎オブ田舎なので(笑)
現在は車の購入費用を預金として積み立てています。
また、車の購入頻度は約10年を想定しています。
10年もあるなら投資に回してもいいのですが、定期的にお金を使う目的が決まっているので確実性の高い預金として積み立てています。
現在の積立額は夫婦合計年間60万円ですが、10年後に600万円の車を買うとは思えません。
そのため、車購入後の余剰金は投資信託が暴落した際の追加投資費用とする予定です。
年齢差について
夫婦の年齢差はメリットにもデメリットにもなります。
メリット
FIRE前に暴落時した場合には、私がしばらく働き続けることで資産を取り崩す必要がありません。これは、非常に強力なリスクヘッジになると考えています。
また、私が働き続けることで、妻の年金受け取りを70歳まで繰り下げやすいです。現在の制度では70歳まで年金受け取りを繰り下げることで年金額が約1.4倍になります。
デメリット
妻の年齢が高いため退職までに得られる給与所得の総額が低くなります。
これは退職までの残り年数が少ないため仕方のないことですが、計算すると数千万円にもなります。
そして、資産運用期間も短くなり、さらに年齢的にリスクも取れないことから、資産形成においては結構な痛手ですね…。
こんなことを書くと妻に怒られますが、20代同士で結婚して資産形成を始めれば、将来余裕で1億円の資産になるでしょう。
そこまで高望みはしませんけどねっ。
生活防衛資金について
夫婦それぞれ120万円を楽天銀行の口座にキープするようにしています。
楽天銀行である主な理由は、
- 楽天銀行の普通預金金利が0.1%であること
- 100万円以上の預金額であれば手数料の無料回数が多いこと
- コンビニでお金を引き出せること
ですね。
夫婦合計で240万円あれば、病気になって入院しても、その後の対策を練る時間が稼げると思います。
FIRE後の資産について
FIRE直後の暴落
FIRE達成後に最も痛手となるのが、FIRE直後の暴落です。
これを軽減するために、FIREの目処が立ったら資産の一部を高配当ETFに移し替えていく予定です。
さらに、暴落した資産が回復するまで、しばらく生活出来るだけのお金を貯蓄したいと思っています。
貯蓄だけで備えるとすると、リーマンショック時の暴落であれば回復まで5年以上かかっていますから、つまり…
- 5年×400万円=2,000万円?(笑)
…が、そんな余裕は無いため、これについては今後の課題ですね。
退職金でも賄えそうですが、投資にも回すため、どうなるか分かりません。(退職金をアテにしてはいけませんね 泣)
明確に見えない未来
53歳までに8,000万円の資産形成に成功した場合、4%ルールに従えば年間約320万円の資産所得が得られます。(もちろん、本来はドルベースで計算しなければなりませんが…)
実際に使えるお金は240万円程と見込んでいます。(欲を言えば年間400万円あると安心します 泣)
少し心許ない金額ですが、妻が70歳まで繰り下げた年金を貰えるようになれば、生活がかなり楽になりそうです。
しかし、私が53歳の時に妻はまだ65歳です。
妻が70歳で年金を受け取るまでの5年間をどうするかを考えなくてはなりません。
仮に年間400万円欲しいなら、資産所得からの240万円を充当しても160万円不足します。よって、5年間で合計800万円の不足です。
退職金でも賄えますが、このあたりをどうするかは、今後の運用成績や社会情勢で大きく変わってくると思いますので、まだ未来が思い描けていません。
歳を取れば医療費も嵩むでしょうし、年金受給の年齢が上がるかもしれません。そもそも、社会保障制度や年金制度が大きく変わっているかもしれません。
定年退職の年齢が引き上げられるかもしれませんし、税金制度も変わるかもしれません。
そして、インフレによって400万円では暮らせないかも…。
そのため、FIRE後の生活が思い描けるまでは、リタイアせずに仕事を続けると思います。
…と、様々な不安要素がありますが、未来が見えないということは、逆に計算より良い結果になっているかもしれませんね!(笑)
リスクは上振れすることもあるからねっ!